コンデンサ(Capacitor)

1.コンデンサとは?

コンデンサは電気を蓄えたり放出したりする電子部品です。直流を通さないで絶縁するはたらきもあります。電子回路では必ず使うと言って良いほど、電子機器に欠かせない部品です。

 

2.主な機能

(1)電圧を安定させる :充電や放電を行うことで、電圧の変化を吸収します。
(2)ノイズを取り除く :電気の通り道で、余計なノイズを横道にそらします。
(3)信号を取り出す:直流はさえぎり、周波数で信号をより分けます。

3.主な種類

コンデンサの種類としては、大きく、アルミ電解コンデンサ、積層セラミックコンデンサ、タンタルコンデンサの3つに分類されます。それぞれ、使用される誘電体の性質により、以下のような特徴があります。

 

種類 アルミ電解コンデンサ 積層セラミックコンデンサ タンタルコンデンサ
誘電体 酸化アルミニウム 各種セラミック 五酸化タンタル
使用電圧 4~400V 6.3~250V 2.5~50V
静電容量 47~10000μF 0.001~100μF 0.47~1000μF
長所
  • 耐圧・容量の品種豊富
  • 安価
  • 高周波特性が良い
  • 無極性
  • 小型大容量
  • 容量が安定
短所
  • 液漏れによる寿命有り
  • サイズが大きい
  • 有極性
  • 容量変化が大きい
  • 割れ・欠け有り
  • 故障がショートモード
  • 有極性

 

4.記号と単位

記号:C  単位:F (ファラッド)

1F= 1,000,000μF=1,000,000,000,000pF;     1μF=1,000,000pF

電子工作などで用いるコンデンサの静電容量は非常に小さく、Fでは大きすぎるので、100万分の1にあたるµF (マイクロファラッド) や1兆分の1にあたるpF (ピコファラッド) を使います。

コンデンサの静電容量は、本体に表示されていますが、小型のコンデンサでは3つの数字を使って表します。

第1・第2数字は数値で、第3数字は10を掛け算する回数です。単位はpFです。

 

以上です。ご参考まで!

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